第一 はじまりの産声

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だってそうだろう。こいつらのうちの1人は 銃のようなものを持っていたんだから。 全員ではなく1人だ。外側から見て あきらかに武装しているのはそいつだけだった。 この国じゃ銃は持てないし いや、武装とか銃刀法違反とかそういうニュース きくけど。でも、偽物だとおもった。はじめは… エアガンにしては立派でモデルガンかな?とか いっぱい考えた。でも、きいてしまった。 そいつのポケットで ジョラジャラという金属音がするのを…五分五分だ。 きいたことはないけど、弾丸ってこんな音がしそう っていう音がした。 あるわけないって思いたかった。 私だって信じたくなかった。 私だってそれがおもちゃだって、      エアガンだってモデルガン思いたかった。 でも… 今までの反応を見て、その銃は私に向けられるもの それに、もし銃がエアガンやモデルガンだとして、 赤ん坊を脅すのにそんな物はいらない。 なら、その銃は本物である可能性が高い。 今までも怖かったけど今度は死の危険を直に感じた。 今の私には何もできない。 ここから出る方法もわからない。 銃という脅威も増えた。 いったいここは本当にどこなのか。 もしかしたら海外なのではないか思考が止まらない 『誰か、助けて!!!』心のなかで叫んだ     
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