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罪
翌朝、目覚ましの音に目を覚まされるが体に違和感を感じた。
妙に倦怠感を感じた。
(何で…こんなに疲労を感じてるんだ?服はパジャマのままだ…)
その時、彼は先程の夢を思い出してしまった。
あの夜に起きた殺人を…。
「あれは夢だ…!現実で起こってるはずがない!!」と大きく叫んだときリビングの方から妹の声がした。
「お兄ちゃん?……どうしたのそんなおおきなこえだして!」
「いや。なんでもない」と誤魔化すようにもう一度大きく叫んだ。
それから返ってくる声がなくなり一先ずの安堵を得た。
だが不意に蘇る脳裏にあの光景が映し出された。
それを振りきるように頭を左右に振った。
「絶対に起こるはずがないんだ…!」
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