君のそのギャップに俺は弱いのです。

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そして、理香子先輩は卒業していった。 そして、俺と理香子先輩は付き合ったままだった。 連絡は来ないけど…。 そして2年生になった頃、 理香子先輩は部室に遊びに来た。 「久しぶりー!皆ー!」 「理香子先輩!」 理香子先輩はずいぶんと変わっていた。 茶髪のセミロングになり、メイクはバッチリで キャメルのブレザーが似合ってて 全体的に大人っぽくて、いかにも高校生って感じだ。 けど後ろに、背の高い理香子先輩と同じブレザーを着ている男子高校生が見えた。 (うわ…背高。イケメンだし) 「あ、理香子先輩その人彼氏ですか~?」 同級生の杉川がその人を見て、ニヤニヤして聞いた。 バカか…。 杉川…。 理香子先輩は俺と付き合ってたんだよ。 皆には内緒だけど。 「うん!そうだよ!」 (え…?彼氏…??) いや、聞き間違いだよな…。 あれ…俺は??
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