ハロウィンとお菓子と悪魔たち

初まりのハロウィン2

「二人とも？よく聞いて。隣のお部屋には怖～い悪魔のお姉さんがいるんだけどね。『トリックオアトリート』って言うとお菓子が貰えるんだよ！。だから、それでケーキを貰っておいで！！」
「ケーキ！。うん！！」
二人はさっきの表情はどこへやら、満面の笑みを見せてケーキ♪ケーキ♪と踊っている笑。
あれなんの躍りだ？笑。
二人の躍りはおしりをフリフリしてその後、手を頭に持ってきてウサギのようにぴょんぴょんするような可愛らしいものだった。

みなさん、こんにちは。語り手兼、保護者代理です。
初めてのおつかいってこんな気分なのかもしれない…。そう思いながら僕は近くの物陰で隣の部屋の扉の前に立つ二人を覗いてます笑。

「カミ、おにちゃんの言ってた魔法の言葉…覚えてる？あれがあれば、ケーキ貰えるよっ！！」
「うん！。いっぱい食べて、お土産に『じっちゃ』にも持ってこーね！」
二人はそう言うと、背伸びをしてドアのチャイムを押した。
『ピンポーン』

……。

出てこないな…。メイクでもしてるのかな？

「はーい。今、行きまーす。」
あ、聞こえた。
ガチャ。