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「あらあら。怖がらせてしまったかしら?。ごめんなさいね。」
山田さんが少し申し訳なさそうにしている。
「あ、いえいえ!。毎年ケーキありがとうございます。」
「いいのよー。どうせ彼氏には…また逃げられたんですから…。」
oh…またか…笑。
依然、泣いている二人の顔を見ると二人とも強く僕の服を掴んでいた。
少し、悪いことしたな。けど…。
「二人とも?大丈夫だよ。山田さんいい人だよー。」
「……。」
「まーちゃんは魔女の末裔なんだよねー?怖い?」
まーちゃんがぴくりとする。そして、ゆっくりと警戒しながらまーちゃんだけは山田さんを見た。
「ね?怖くないね!」
山田さんは笑顔で手を振っている。
「うん…やまだ……確かに怖くないかも…。食べない?」
まだ見ようとしないカミくんはともかく、まーちゃんは怯えながらも山田さんに話しかけた。
「食べないよー。ゾンビだけど、私、お菓子しか食べないの!!お菓子好き?」
「うん。好き…!あ…あたしもお菓子好きだよ!」
山田さんが優しく話しかけるとまーちゃんも少し気を許したのか、まだぎこちないが普通に話せた。
まーちゃん。頑張ったね。
次は…
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