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「カミくん聞こえる?。今日、ここに来たのはソウルケーキをお使いで頼まれたからなんだよね?。二人はさ、初めてこの人間界に来たから、たくさん怖いって感じたと思うんだけど。実は世界はね、ほんとは楽しいことがいっぱいあるんだよ。だから、少し前を見てみよう?ね??」
この二人をもっと前へ。多分、あの人の望みもそれだから。
カミくんはギュッと握っていた僕の服からゆっくりと手を離して山田さんの方を慎重に向いていった。
「やまだ…怖くない?。食べないでね?。だべたら噛むからね…。」
「うん。食べないよ~!みんなでケーキ食べよー?」
「うん。いっぱい食べる…。」
~その後~
「いやー…すみません。仕事手伝ってもらっちゃって。」
「いいのよ。カミくんとまーちゃん見れてよかったもの!。これから住人が増えますね笑。」
ケーキを貰うと僕と山田さん、まーちゃんとカミくんは僕の部屋で夜ご飯とケーキを食べていた。
カミくんとまーちゃんの『保護者』に連絡を入れるとしばらく一緒に住むことになってしまった。
簡素な家だが大丈夫だろうか…笑。
「ルフェさんはいつ帰られるんですか?」
「うーん。あともう少しこっちで仕事ですねー…。あ、でも、少ししたら定期連絡の後にしばらくあっちで過ごす予定です」
「ルフェさん。とても偉い『悪魔さん』なんですよねー。寂しくなるな~。あ、それとバイトも足りてないんですよね~」
「『も』って、そっちが本音ですよね…?笑」
「ばれたかっ!笑」
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