初まりのハロウィン

8/9
前へ
/15ページ
次へ
「うん、初めてだよ!。道がわかんなかったからウロウロしてたけど。あたしたちのことお兄さんが助けてくれた!『お爺ちゃん』の言う通り!」 お爺ちゃん……? 「うん!。『じっちゃ』です!」 「じっちゃ…笑。そっか。よかった笑。」 「あ、僕、パジャマとかありがどぉございますですっ!フワフワしててあったかかくて…えっと…その…。」 幸いにもパジャマがあったため、カミくんには『熊のフワフワぱじゃま』を。まーちゃんには友達が送ってきた『雪国の白パーカー』を着てもらっていた。 「いいよ…笑。気に入ってくれてよかった。」 少し話すと二人はもう完全に打ち解けてくれて、今ではカミくんが「くまさんだぞぉ!」とまじょちゃんを追いかけて僕にもたまに「がおー!」としてきている。 君、もっと怖い狼男でしょ…笑。 「がおー!くまさんは何でも食べちゃうんだぞぉ~!」 床にあぐらで座っている俺のもとに熊のフードをかぶったカミ君が、ぽてぽてと歩きながら威嚇してきた。 まぁ、もちろんノルよね笑。 「きゃ~!!!逃げないと~!。死んだフリだ!笑」 バタッ。そう言ってカミくんにあたらないように僕は前に倒れる。出来るだけ白目を意識するのだ。 「あははー!お兄ちゃん、死んだー!」 「くまさんが背中に乗るぞぉ!!走れー!」 「ちょ…僕死んでるって!笑」 ~3時間後~ やばっ。遊びすぎた…笑。     
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加