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蓮司「あれ?」
気が付くと、白い空間にいた。そこは何処までも果てなく続く白の世界。
蓮司「死んだよな…俺」
トラックに轢かれたはずの蓮司の体には傷1つ無い。
『心配しなくとも君は死んだよ』
どこからともなく声がする。それは大きな声では無いが、この白の世界の果てまで届くように響くようだ。
蓮司「驚いたな…まさかあの世があるとは」
感覚が麻痺したのか、死んだ反動なのか、蓮司の思考は驚くほどに冷静であった。
どことも知れない空間ではあるが、不思議と不安は抱かない。響く声に嫌悪する事もなかった。
『君に1つ質問したい』
声は問いかける。
蓮司「なんだ」
『君はどうして他人の為に命を捨てられたんだい?』
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