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蓮司「…ん」
意識を得た体は、その重い瞼をゆっくりと開ける。
そこには透き通った青空が広がっていた。
頬を撫でる風が草木の匂いを運んでくる。
周囲は草原のようだ。
辺りを見渡すと、遠くには雲を突き抜け天に伸びる塔のようなものが確認できた。
蓮司「ふぅ」
その場で立ち上がり軽く腕を伸ばす。
そして空に向かい、久々にその声をあげた。
蓮司「あの野郎!異世界転生させやがったな!!!」
異世界での第一声は怒号であった。
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