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第一章 転校生
ある日、俺のクラスに転校生がやってきた。
「初めまして、私はルナ・エヴァレットといいます。よろしくお願いします。」
その子は髪の毛の色が銀色で、エメラルドグリーンの綺麗な瞳。
僕は一瞬で引き込まれてしまった。
けど、その子はどこか不思議で、なんだか変だった。
教室でずっと窓の外を見ていたり、体育の時も上を向いていたり、雨が降ってもずっと上を向いていて、空を見ていた。
「あ、あの!」
僕は雨の中傘も差さずに空を見上げている彼女に、自分の傘を差しだした。
「?」
「あ、雨に濡れると風邪を引くから……!えっと……。」
きょとんと見つめてくる彼女に僕は、しどろもどろになりながらも答えた。
「ありがとう。」
にっこりと僕に微笑みかけてくれた事に、心が舞い上がり、思わず倒れそうになってしまった。
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