2章 スカウトされて

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数日後 午後6時半過ぎ 僕はまた、真と、飲む約束をしていた。 真は意外と約束より早く来るタイプのようだ。 あんなに変人なのに。 真は駆け寄ると直ぐ顔を上げて、微笑んでくれた。 Wiiで何やってる? 〇〇だよ 俺も俺も と、その時とてつもない速さで、スカウトマンが話しかけて来たのである。 「君たち芸能界興味ない?」と名刺を出しながら自信満々な目をしている。 ウケる 芸能界だって、やっぱギャラとかすげーのかなぁとか思い思いに語った。 すると、スカウトマンは愛想笑いをした。 それに気付いた真は、僕に話だけでも聞いてやろうよと言う。 こうして、僕らはスカウトマンと喫茶店に向かうのだった。 数分で到着し、座った瞬間君たち芸能界は興味ないかい?といきなり質問する。 けど、この言葉が、僕たちの人生を変える言葉になったんだ。 でも、当時の僕らには知る由もなかったから、分かりませんと言い、吹き出す。 すると、スカウトマンがまた、愛想笑いを浮かべる。 めんどくさい奴である。
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