1.始まりは五分から

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「五分だけ、五分だけでいいからさ」 「あんっ。あっあっ……んぅ」  火照らされた私は、だらしなく声を上げている。理壱の指が私のナカをぐちゃぐちゃに掻き混ぜ続けているからだ。  『五分だけ寝かせて』と言っていた理壱に組み敷かれ、ちょこっとだけ、五分だけ触らせて』が『五分だけでいいから、おっぱい揉ませて』になった。  いつもボーっとしてる理壱が、どうやって女の子に……、私に触るのか知りたい好奇心に勝てず、触らせてしまったのだ。 「はぁっ……ぁ」  さっきまでさんざん弄んでいた私の胸に、理壱が舌を伸ばしてくる。 「ちょこっと。な? ほんのちょこっとだけ舐めさせろよ、おっぱい」 「あっぁん。さっき……触ってたじゃん」  そう言いながらも私は胸を隠さない。むしろ、触ってとねだるように理壱に見せる。  ヘラっと笑った理壱の肉厚な舌が、ピンピンに勃ち膨れた私の乳首を犬のようにベロリと舐める。 「んぅぅっ」  理壱がおっぱいにむしゃぶりつく。右を吸っては左を舐め、ぎゅうっとおっぱいを寄せて両方の乳首をべろべろ舐め、ちゅくちゅく吸う。  その間もずっと、五分だけでいいからって触らせてって言った、私のナカをゆっくり指で回し押す。 「はぁぅ、う……んんっ!」  執拗に押された場所、そこがそうだと見つけたのか、理壱は目を弧にして笑う。 「ここ?」 「りいち、やめ……あぁっ」 「やめろって、おまえさ、余裕だね」  余裕なんかない。触られて、お腹の下が溶けてしまうような感覚になる、なんて初めてだもの。  理壱のボサボサの髪を掻き混ぜても掴んでも、押された場所がジンジンしてたまらないのは変わらない。 「ぎちぎち。気に入ったんだ? 俺の指」  理壱が私の乳首に歯を立て引っ張る。それと同時にナカのその場所を責め立ててくる。  強い快感が身体を炙るように熱くなったのに、反対に手足が大きく震え、私は長い息をみだらな声に変えて吐き出した。
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