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車を降りて、銃の準備と、懐中電灯を手にすると、
無口な相棒と共に、中の探索が始まった。
当然電気は、通っておらず扉を開けた瞬間。
異様な空気と、匂った事のない悪臭が、漂っていた。
行くぞ。無口な相棒は、懐中電灯で、前を照らしながら進んで行く。
リードも後を追って、進んで行くと、壁には、血の後や肉片がこべりついている。
リードも、相棒も幾度となく戦場を駆け抜けては、来たものの。
これ程の場所は、初めてだった。
少し進んだ先に、大きな広場に辿り着いた。
此処には、先程と同じく恐らく動物達の骨が散らばっている。
動物達の骨を観察していた
リードは、察した。
ここで、起きていた事は、間違いなくとんでもない事だと。
人体実験。
動物達の骨の中に紛れ、人間の骨も混ざっている。
無口な相棒は、周囲を見渡し更に奥まで進んで行く。
待てよとリードも追いかけ、広場を後にし、更に進んで行くと
大きな扉に、辿り着いた。
この扉から、ドームに入ってから感じていた異様な空気以上の物を感じた。
心して行くぞ。リードは、相棒に、合図を送り
ゆっくり扉を開ける。
銃を構え中に、入った二人は、思わず立ち竦んだ。
ライトに照らされたモノ。
言葉にならない恐怖。
リードの口から、零れた言葉は、こうだった。
「なんだよ・・・。こりゃ・・・・。」
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