ep1 ここにいさせて

2/6
687人が本棚に入れています
本棚に追加
/303ページ
次第に眠る時間が減り、ベッドの上で起きていると、今度は良くないこともわかってきた。 ここまで尿意などを覚えなかったのを何も気にせず過ごしてきた。この夢のような不思議な出来事のせいで何も気にしないで来た。 でも実際には寝ている間に彼が全て体を拭いたり、髪を洗ったり、排泄を促したりと世話を焼いてくれていたのだ。 今思えば確かに自分は何もしていないのに毎日清潔にされていて、服も体も臭わず、口もさっぱりとしているのはおかしい。 そして、一気に恥ずかしくなった。しかしその一方で、この夢のような日々が現実なのかもしれないと、密かに安堵した。
/303ページ

最初のコメントを投稿しよう!