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「改めまして、本日はおめでとうございます。最高の一日にしましょうね！」
控え室に挨拶に伺うと、迎えてくれたのはヘアメイクが始まったばかりの新婦・新木さんと、挙式用のスーツに着替えた新郎・凌輔さん。
「原田さん！今日はよろしくね」
新木さんは、緊張のきの字もない様子で嬉しそうな笑みを向けてくれた。
「ねぇ原田さん、曲がってない？変じゃない？」
一方の凌輔さんは、何度もネクタイに手をやり、少し緊張気味に尋ねてくる。
「ふふ！大丈夫ですよ、モデルみたいにイケてます！パリコレに出てそうなくらい！」
私が緊張を解そうとテンション高めにそう言うと、
「うー、やめて、ハードルあげないでよ」
凌輔さんは萎縮したようにソファの端に腰掛けて苦笑い。
外見は本当にランウェイでも歩きそうなほどで、スーツ姿もモデル顔負けなのに。
見た目とは相反してそわそわと落ち着かない様子の凌輔さんは、やっぱりどこが可愛らしい人だ。
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