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~~~~♪
「ぁあぁああ~~…疲れた。」
「今週は部活無いから帰れるぜ~!いえーい!!」
朝のテンションが嘘のように玲は疲労感に溢れていて、葉月は開放感に溢れていた。
開放感に溢れすぎて謎の踊りを始めるほど元気だった。 やばい。
「インフル祭りで部活無しって、最高か………。」
とうとう天に召され始めた葉月。どんだけ部活面倒なんだ。(感染を防ぐため部活停止なのだ。)
靴を履き替えた初が先にいる2人へ駆け寄る。
「当たってるか帰ったら連絡するよ。」
「うん!よろしく~良い結果を期待します、初さん。」
「そ、それはどうだろう…?私が決めたわけではないけど。」
どこかの主婦のように言った玲の言葉を苦笑いしながら初が返した。
(帰ったら勉強しないとな~…)
葉月はそんな2人の会話を聞きながらそんな事を考えていた。会話に混じる気は欠片も無さそうですね。
そんな葉月に助けを求めた初が聞いた。
「…てか葉月、そんなに大変なの?合唱部。」
「まぁ、ぼちぼち?大変って訳でもないようでない。」
「意味が理解できません。分かりやすく!」
「自分でも良くわからないから分かんない。」
「結局のところは?」
「部活があっても無くても別に気にしない。ってとこです!」
「はい、わかんなーいっ」
最後まで変わらない葉月の言葉に玲が仰け反った。
「ちょっと、凡人には理解できないっす葉月先輩!」
「わ、私も良く分かんないっす!葉月先輩!」
「おぉ。くるしゅうないぞ。」
低めの目線から初がノリノリで、その波に乗った玲も活発そうに言った。いや、葉月の返し方。意味知ってて言ってます?
「「「じゃーねーまた明日~。」」」
分れ道で玲は真っ直ぐに、初は左へ、葉月は右へと進んでいく。
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