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━━食堂━━
『サンキュー…猫田……』
「別に…」
棒読みだったけど助けてくれたのでそこは不問にしよう。
『はあ、にしてもなんで女子が急に……』
「……お前、本当覚えてないのか、まるで別人じゃないか」
んー、これは、、
まあどうせ夢だろうし猫田だから白状しよっかな
『俺、昨日までの記憶が無いんだよ』
「え、マジ?俺のことは?」
『い、いや、細かい人間関係とかは知ってるんだけど、この世界の設定っていうか、なんつうか』
「設定ってw…あー分かった、部分的に記憶がねえんだな…分かった。じゃあ、分からないことあったら何でも俺に聞けよ、そしたら思い出すこともあるかもだしな」
猫田!多分思い出すことはないぜ!
けど、礼は言う!!
『あ、ありがと~!流石猫田!!俺の心の友~』
「お、おい照れるようなこと言うなよ…//てか、抱きつくな…//ったく、飯食うぞ」
『うん!』
━━━
━━
『そう言えば、返答聞いてなかった。なんで女子俺のとこ寄ってきたの?』
「ああ、それはお前がタヌキだって分かったから」
『正体バレしたからってこと?』
「あーいや、違う違う、まあそれもあるかもだけど、それよりもお前が"タヌキ"だからだ」
『ん?俺がタヌキだとなんかあんの?』
「まあな、俺らの動物属性って動物に関する逸話も大事だろ。」
ああ。図書室で得た情報にも逸話がなんちゃらってあったな。
「そんで、タヌキっていうのは変化出来る話があるだろ。古くからの妖怪だとかさ。そんで、動物属性には暗黙の階級みたいのがあって、タヌキはその階級の一番上の階級なんだよ」
『へぇー、なんか妖怪みたいだなSSランク妖怪みたいな』
「まあ、あながちまちがいじゃないよ」
『ん?でも何でタヌキが最高ランクなん?俺悪役のイメージなんだけど。』
か○かち山とか、ぬ○りひょんの孫とか、悪役だよなあ
「タヌキは身近によくいる動物だし逸話も多いから、半人半獣になったら力が強いんだよ」
『へえ、じゃあ猫とか犬とか超強いってこと?』
「それがさあ、猫とか犬は人間のペットとして扱われることが多いから、あんま力無いんだよ…ほら人間より強いペットとか嫌だろ?」
『あーなるほど?』
なんだそりゃ、まるで半人半獣が後から人間が作ったみたいじゃんか
『猫田はなんの動物なの?』
「俺?俺は猫」
『ハハ!まんまじゃん!!』
「う、うるせえ!」
『猫のランクは?』
「むー、SS,S,A,B,C,Dでランクづけすると,タヌキはSS,俺はS」
『へえ、充分高いじゃん』
「いや、哺乳類の奴らはSSかSなんだよ、で、SSはタヌキかキツネだけだから」
『えええ、まじかSS少な!なんでそんな少ないんだ?』
「逸話の強さ×身近さだからなあ。ライオンとか像とかも強そうだけど、神秘性と身近さが足りないんだよ。妖怪とかでもないし。あと、変化っていう能力が備わってるから、これ特殊能力ね」
『へー、そんなもんか?』
「そんなもん。で、A,Bランクが鳥類、Cランクが両生類・爬虫類・魚類、Dランクが昆虫・その他」
『うわ、CとD雑……』
「まあ、C,Dランクはそれぞれ合わせてちょうどいい割合だから、」
『へえ、ん?さっき特殊能力とか言ってたけど俺も変化できるってこと?』
「うん、出来ると思うよ」
『まじか!すげえ!!』
「あ、多分この様子だと知らないかもだから念の為言っとくけど、、」
『お、おう』
「キツネとタヌキは特殊能力・変化がある。だから、一時的にどんな生き物にも物体にもなれる。」
『おう!強いな!』
「冷静に聞いて。その能力で、君は性別を超えることが出来るんだ」
『は?性別を超える?どういうこと?』
「簡単に言うと、君は男でも子供が産めるってこと」
『はあ、俺子供産めるのか……って子供?いやいや、俺子宮ないよ?生理も無いよ?無理だってw』
「そう、普通は無理なんだ、だけど、君のようなタヌキ、キツネにはそれが出来る。。」
『えええ!嘘だろ?だって、どこからどう…すんだよ』
「//それは、君の肛門にモノをいれるんだ。他の人と違って君には、内部構造が少し違うらしいんだ」
『へ、へえ……肛門に……って、怖!!なんてこと言うんだよ!猫田!!そ、そんなのまるで、女子の一部が騒いでるBのLみたいじゃないか!』
「いや、みたいじゃなくて、そのBLだよ!……でもまあ、君が好きな女の子とペアになれたら、君の肛門は無事だからさ」
『あ、ああ。そ、そうだよなあ、はは』
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