日常

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前に一度仮病の生徒が居座った時があって、その時、保健室がパーティー会場となったことがあった。 どこから来たのか、大勢の生徒が入り込んで、から騒ぎとなっていたので、さすがに周りの教室に迷惑になると散々注意した。 しかし、悲しいことに校長に保健室の様子を気づかれてしまい、校長直々に怒鳴り込んできた。 校長が来た時、パーティーをしていた生徒たちは気づくと誰一人としておらず、保一人がひどい有り様の保健室に残されていた。 その後、校長室に呼び出された上、長い説教を食らった。 それ以来、保は仮病の生徒は即刻保健室から退去させるようになった。 朝の少しひんやりとした気持ちいい空気を肌に感じながら、保はあっという間に学校に到着してしまった。 まず、職員専用入口に向かい、タイムカードを切る。 それから、高等部の保健室へ行き、荷物を置いて白衣に腕を通す。 生活指導で使うファイルとバインダーを持って校門へ向かう。 保の日頃のストレスを発散させる楽しい時間が始まった。
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