エピローグ

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 自分がドールなのだと気がついていたことも。  いとおしそうに紫苑を抱きしめて泣いていたことも。   沙羅(さら)   沙羅(ドール)      君にまた会えた    君は元気に暮らしているよ       鉢植えの花はあれからきれいに咲いたんだよ  空を仰いだ。  涙が止まらない。   突き抜けるような青い空に   いくつもの桜の花びらが   風に舞散る様を   いつまでも見ていた。
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