【2】少女

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 翌朝。 「おはよう! 」  俺の一日は腹部の圧迫から始まった。  霞む目をゆっくり開き、飛びついて来たノアに降りてくれと頼む。  素直に降りたノアを横目に見つつ、起き上がった俺はさっとカーテンを開く。  日差しが診療所を優しく照らしている。海は今日も穏やかに輝く。 「朝飯にするぞ。座ってろ」  キッチンに立つ俺。椅子に座って待つノア。  側から見たら普通の兄弟みたいに見えるだろう。だけど俺は人、あいつはイルカ。  これからどうするか何も決めていない。何が起こるかもわからない。それでも 「何するの? 私も見る! 」  とりあえず今は、目の前の腹ぺこさんを何とかするか。
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