【3】足跡

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「ニィダちゃん」 「ん? 」 「……ごめんね、勝手に飛び出して」 「いーよ。インが無事ならさ」 「たはは……」 「あたしだけじゃ無理だったから」 「え? 」 「細かいこと、苦手だからさ」 「……」 「カッコよかったよ。イン」 「……えへへ」 「ところでさ、さっきから何持ってんだよ」 「え、知ってたの!? 」 「匂いでわかる。で、それなんだ? 」 「昨日、カイさん達とお別れしたところで見つけたんだ。ほら」 「ふーん……」 「ここで拾ったのと似てるけど、こっちの方が中の模様が綺麗に見えるの。パカパカ開いて、貝みたいだよね」 「どれ……へぇ、ホントだ」 「あのね……これ、ニィダちゃんにあげる! 」 「ん、良いのか? 」 「うん。この前心配させちゃったし、それに……」 「それに? 」 「いつもありがとうって、私の気持ち! 」 「なんだそりゃ……まぁいっか。貰っとくよ」 「どうぞ」 「……よーし、今日は片付け手伝うよ」 「どうしたの急に」 「気にすんな。なんとなく」 「えー、嘘だぁ! 絶対何かあるでしょ! 」 「いいからいいから。で、何する? 」 「えっとね、それじゃあ……」 「……ん、変わった匂い……誰か来るな」 「……あ、お久しぶりですリュウグウサマ! これ、何だかわかりますか? 」 「……へえ、日記っていうんだ。誰が落としたんかな」 「……え、名前がある? ここに? 」 「……何て奴だい? 」 「「……ミ……
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