そして魔法がやってくる

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「どうしてこんなところに……」  男装の魔法を解いて、女の子の姿に戻ったエデはむすっとしている。眉間に皺を寄せて私を見つめているが、そんな表情も可愛い。エデは拳を握り締め、親指で『ピッ』と首を切って、向こう側を指した。このジェスチャーは知っている。魔法歴史学の授業をしている学長先生が、『教室から出て行きなさい』と言う時にやるジェスチャーだ。 「でも、だって……」
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