そして魔法がやってくる

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「さあ、さっきの決闘の続きと行こうか。まぁ結果は決まりきっているけどね」  瞬間、アルベール先輩の杖から、黒く光る太い稲妻が放出された。しかしエデが白い杖を構えると、その稲妻はその白い杖へと吸収された。一瞬エデの杖が黒くなったが、すぐにその輝きを取り戻した。  それから、エデの髪が一瞬だけ発光した。それに呼応するように、彼女の杖も一瞬だけ光る。それから、地鳴り。振動。遠くから聞こえてくる雷鳴。バチバチと彼女の手からスパークが発生しだす。建物の外からも遠雷の音がして、ステンドグラスが一瞬だけその影を落とす。アルベール先輩ははっとして、外の様子を見た。私は青くなった。 「ちょっと待ってエデ、室内でそんな魔法使わな」 言い終えられなかった。エデが楽しそうに両手を振り上げてバンザイをした。  落雷!  学長室の前の廊下いっぱいに、裂くような細い雷鳴が雨のように降り注ぐ。真昼のようにあたりが明るくなり、轟音と共に電撃が走りまくり、私は屈みこんで耳をふさいだ。アルベール先輩が叫んでいるような気がするが、電撃の音で何も聞こえない。エデはなんという魔法を使っているのだ。最上級レベルの高位攻撃呪文だ。なんでそんなのを使えるんだ。     
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