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高校生になった私は写真部に入って
今まで以上にお父さんの面影を探すように
写真を撮ることに憑りつかれるようになっていった・・・。
そんな私を見兼ねてか顧問の先生が1枚のポスターを
私に差し出してきた。
『心に響く写真コンテスト』
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最優秀作品は〇〇出版の写真集に掲載されます!!
(あっこの〇〇出版ってお父さんがいた場所だ・・・。)
よしっ・・このコンテストで最優秀作品に選ばれれば
お父さんに一歩近づけるかもしれない!!
それからの私は今までにないくらいにカメラと格闘
することになるのだが・・・。
気持ちとは裏腹に時間だけが刻々と過ぎて行った...
こんなんじゃ最優秀作品どころか入賞すら出来ない・・・
締め切りも近いのにどうしよう・・・
その瞬間、幼いころの記憶が脳裏にまざまざと蘇ってきた。
そう言えばあの子・・・どうしてるのかなぁ?
お父さんが亡くなってからすっかり忘れてしまってた・・・。
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