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A「お父さんが亡くなってから今までカメラ撮ってても全然楽しくなくて・・・」
「君のことも忘れちゃってて・・・グスッ」
B「ごめん・・あれからシャッター越しに君のこと見てたんだけど・・・」
「同じ気持ちじゃないと出会えないみたいで・・・遅くなった...」
美映の頭をポンポンしながら
B「でもやっと出会えた」
「君のシャッター覗き込んでる時の笑顔が大好きなんだぁ」
「実はさっきこっそり撮っちゃったんだけどねぇー」
A(顔真っ赤になりながら)「えぇーもーーう。恥ずかしいよーー」
B「そう言えばこのカメラにはもう一つ不思議な力あってさ」
「その出会えた運命の人と一緒に同じ景色撮ると結ばれるっていうのなんだけど・・・」
A「それじゃあ一緒に撮ろっ!!」
A・B「せぇーーのっ」
パシャリ・・・。
その写真を私はコンテストに出すことにした。
タイトルは・・・
「シャッター越しの初恋」
今日は初出社の日だ。
お父さんと同じ〇〇出版に行くことになった私は
大切なカメラと大切な思い出が載った写真集をカバンに入れて
慌てながら家を出る。
ドアを開けるとそこにはカメラが巡り合わせてくれた運命の人が
同じカメラを首に提げて待っていた。
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