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慧が腰を寄せた。深い場所まで彼のものが入ってくる。気持ちの良い場所に先端が掠った。
「あ、そこダメだって」
そこを突かれると冷静でいられなくなる。訳が分からなくなる。
「キヨさん」
余裕のない上擦った声が聞こえた。と同時に、彼の腰の動きが激しくなる。
「あ、あ」
抜き差しのたびに声が溢れた。恥ずかしくなるぐらい甘えた声だ。
いつの間にか瞑っていた目を開け、恋人の顔を見る。真剣な顔。額に汗が浮いている。自分とは違う男らしい顔に、胸がドキリとする。連動したみたいに、そこがきゅうっと窄まった。
内部を擦られていくうちに、妖しい快感が積もっていく。挿入のときとは違う、深い悦楽だ。
気持ちが良い。入れられて気持ちが良い。認めたくないが、認めるしかない。でも、イけそうでイけない。
清宮は己の勃起したものを、手で包んだ。それに気がついた慧が、手を重ねてきて、一緒に上下に扱いてくれる。射精感が一気に込み上げてくる。
「あ、イく」
言った瞬間、内部のものがより膨らんだ。蕾が収縮し、中の物を絞り込む感覚。前の性器から体液が散る。気持ちよすぎて、頭が真っ白になる。
一際激しいストロークの後、慧の動きが止まった。満足そうなため息が耳元で聞こえた。
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