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終わったあとも裸のままで二人は抱きしめ合った。頬を触れ合わせ、軽いキスを何度も繰り返す。本当に、甘々なカップルになってしまったと思う。
「キヨさんとやっとできた」
慧が感極まったような声で言った。
まあたしかに、と清宮は苦笑した。まだやりたい盛りの慧を、半年待たせたのだ。
交際スタートから三か月間、キスしか許さなかった。四か月目に入った頃から、お互いのものを手でし合うようになり、それと同時期に後ろに指を入れるのを許したのだ。本番がしたくて堪らなかっただろうに。慧は我慢してくれた。
――でも俺だって、いろいろ葛藤があったんだ。
男同士のセックスに全く抵抗がなかったわけじゃない。十歳下の男に抱かれるのも、決して気分の良いものじゃなかった。
「十も離れてるんだよなあ」
ため息交じりにつぶやくと、慧が「気になりますか?」と聞いてくる。
「そりゃあ、ね。僕が四十になったとき、きみはまだ三十だ」
当たり前なことを言って、ちょっとへこんだ。
「じゃあたくさんエッチしましょう」
慧がたくらんだ顔をして、清宮の体に乗ってくる。
「エッチすればするだけ、老化を防げるみたいだから」
「なんだよそれ。そんな説ないだろ」
都合よすぎる言い分に笑ってしまう。
「いいから」
慧の唇が乳首に触れてきた。陰部を大きな手で摩られ、まだ敏感になっている体は、容易く陥落した。
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