4話修行を始めました

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俺はあれから、色々と考えた。レッドプレイヤーを倒すにはどうしたらいいかということで、沢山のことを思案したと思う。まずは、畑仕事をしながら、ブロッコと雑談にふけったり、そんでもって、朝早、素振りをした。  材料はセイコブに大体、二万ゴールドで売れた。聖なる剣は武器として使おうと思ったので取っておいてある。サファイとフールの選別だと思った。  何より、彼らのことを忘れない思い出として取っておこうと決めた。  俺は、空気をすいながら、畑仕事にいそしむ。収穫物は、セイコブに売るが、そのセイコブからプレイヤーたちが買っていったりNPCが買っていく。最近になってわかったことは、NPCも購入すること、まるで生き物のように。  俺は、昼休みの時に昨日の出来事を振り返った。あまりにも沢山のことがおきすぎて、処理できないでいたが。今ならなんとなく見えるものがあり。火星属性のあいつと太刀打ちできるのは水星属性の俺だけ。サファイとフールがなぜ、属性を使わなかったのか?  たぶん、土星属性だったのだろう、ステータス向上に向けていて、魔法とかは使わなかった。フールは踊りにスキルを使っていたのだろうし、フールにいたっては何属性かは分からなかった。  俺は、水星属性であることを生かす必要が生じた。  だから、昼休みの時に、商店街に出て行った。  俺はあたりを確認しながら、情報屋のショップに入った。  そこには、壮年を越える、老人が一人で座っていた。  このゲームは、リアルの顔とそっくりなため、性別を偽ることもできない。よって老人がこのゲームをやったら、正確に老人になるのであった。  だから、目の前の、セイハツ老人がこちらを睨み、何かを探るようにこちらをじーっと見つめる。 「何の用じゃ」 「えっと、水星属性の攻撃技スキルの情報誌がほしいです」 「ふん、そこにある、一冊二万ゴールドじゃぞ」 「はい、買います」 「お主、昔は農作物スキルを買っていったな、あとはステータス向上のやつばかり、なぜ、攻撃技に固執する?」  老人がこちらを睨みながら何かを値踏みするようにたずねた。
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