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「大切な者を見つけたら、それを絶対に守る、そういったものがほしかったんです」
「ふん、面白い、いいじゃろう、このセイハツ、お主に直伝してやろう、わしも水星属性じゃて」
「本当ですか?」
「本当じゃて、それで、攻撃なら、何か覚えてるのないか? 水鉄砲とか」
「ああ、ありますよ、エレファンを倒したときに授かりました」
「それが、初歩じゃ、それと、水星に行くことをお勧めするよ、あそこには、沢山の水星属性の攻撃スキルを覚えさせてくれるモンスターが生息している。野腹だけでも宝の山じゃて」
「なるほど、まずは、水鉄砲から教わってもいいですか?」
「いいじゃろう、ほれ、だせ」
「何を?」
「だから、二万ゴールドと、一万ゴールドじゃ、ただで直伝するわけにはいかんぞ」
「分かりました」
三万ゴールドを渡して、一冊の情報誌を渡される。分厚い本であった。ぱらりとめくると、沢山の水星属性の攻撃スキルと習得するモンスターもかかれてあった。
俺は、老人につきあって、情報屋ショップの裏手の庭に出た。そこには、的が沢山あった。
俺は、セイハツ老人を眺めた。
セイハツ老人が、剣を抜き取ると、ローブがはらりと揺れた。
セイハツ老人の剣から水がしたたり、鉄砲のごとくスピードで発射されると、的を射抜いた。
それですら驚きなのに、セイハツ老人は、剣を地面に置くと、掌五本をつかって、五連射したのである。まるで早打ちガンマンのようだ。
「まずはこれを受けて大丈夫だというプレイヤーはいないだろうな、これはショットガン級の威力じゃ、それも確かめる方法はないが、元軍人のわしが言うのだから、正確じゃろう」
「これは、すごい、これが初級?」
「お主バカか? ほかの属性も初級はこれほど強いぞ」
「はい」
「まずは、そこがわかっとらんな、中級になると、精霊級のモンスターを倒さなくちゃならない、上級だと、ドラゴンだとか、怪獣だな、超上級だと、ボスモンスターだぞ」
「でもボスモンスターの伝説のグールを倒したとき、火星属性耐性しかもらえませんでした」
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