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するとセイハツ老人はこいつバカだろうというしぐさをして馬鹿笑いした。
「その耐性がとてつもない防御力なんじゃよ、お主単なる、ちょっとした防御力だとおもってないか?」
「いえ」
「じゃあ、試そう、今松明をもってくる」
しばらくして、セイハツ老人が、松明に火をつけて、もって着た。いきなり、それを顔面に押し当てたのである。あまりの出来事に悲鳴をあげたのだが。痛みすら、ダメージすらなかった。
「これが、耐性じゃ」
「無敵じゃないですか」
「そうじゃ、だから、ボスモンスター級なんじゃぞ」
「なるほど、でも、マグマとかなら、食らいますよね?」
「もちろん、食らうが、ダメージは減るぞ」
「なるほど、なんか、まだまだ俺って、初心者です」
「初心に帰るのが大事じゃぞ、そして、わしの中級を見せてやろう」
「はい」
「これの名前はな、霰球じゃ」
「霰球ですか?」
「そうじゃ、見ておれ」
すると、老人が、巨大な岩を指差した。そして、そこに向かって、指を振るった。
空気が塊だした。霰の塊が、大きくなり、岩に向かっていった。掌サイズの霰球が、岩にぶち当たった。岩が粉々に砕け散った。それで終わるならまだしも、霰の破片が、地面に張り付き、しばらくすると、氷だした。岩が空中で固まっている。
「これが、中級の攻撃魔法じゃ」
「なんたる豪快、すごいです」
「これを覚えるには、セイレールを狩らねばならん、これは中級の中で弱いぞ、して、水星にいくのか? 行かないのか?」
「出来れば地球で暮らしたいのですが」
「駄目じゃ、お主には希望がある。だれか、ここの畑を任せられる人はいないのか?」
「お爺さん知ってたんですか?」
「バカにするな、タリュウの里の生命線がお主たちということはもう知っておる」
「はい、ブロッコに聞いてみます」
「そうせよ、わしも同行しよう、そろそろ、わしも弟子に独り立ちさせるときじゃ、お主、わしが同行してもいいじゃろう? この大賢者職のセイハツが同行する」
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