24人が本棚に入れています
本棚に追加
/301ページ
やはり大賢者か、大賢者は自分の職業を他人に隠すことが出来る、しかも俺から彼を見て、分かったことは単なる。商人としか、サブ職が表示されていなかった。
まったく、無茶苦茶だ。だけど、確かな手ごたえがあった。
明日に出発する約束をして、俺は、畑に戻った。一冊の本はアイテムボックスにしまっておいた。
俺は、畑作業をしながら、数十人の部下を引き連れて、みんなに、告げた。
「みんな、すまない、俺は、ちょっと水星にいってくる、だから、ブロッコを筆頭にして、畑作業を頼みたい」
「何いってるんですか、親方、ちょっとくらいはめはずしてくださいよ、ここは任せてください」
一人の若者が笑いながら告げた。
ブロッコが下を見ながら。
「そうです、ここは任せてください、もし何かあったら、テレパシーで送るので」
このゲームには、友達登録をすれば、テレパシーで情報のやり取りができる。
「数日に一度は俺に連絡してくれ、ブロッコ、頼むぞ、畑は生き物だ」
「はい」
「そして、畑には地力が必要だ。分かっているだろうが、俺がいないぶん、水撒きと、豊作の鍬がなくなる。だから、お前たちは自力で地力をつけなくちゃならない」
「それでですが、前から試したかったものをやってもいいでしょうか?」
「なんだ?」
「NPCの家畜の糞尿を畑に混ぜるのです。落ち葉を燃やしたくらいじゃ足りないと思って」
「それは俺も知っている、やってみ」
「はい」
「ブロッコ、ほかにはないか?」
「後は、命を大事にしてください、噂は聞きました。サファイとフールが死んだって、シンベイさんは、責任感が強いから、なにか罪悪感を抱くんじゃないかって、思ってました。だって、目の前で殺されたんでしょう?」
すると、俺は苦笑した。
最初のコメントを投稿しよう!