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「そうだな、罪悪感か、ちょっと違うな、俺は、このまま弱いままじゃ駄目だって気付いたんだ。のほほんと暮らすのはいいかもしれない、だがな? もしも大切な人が現れて、それを守れないようなやつにはなりたくない」
ブロッコがこちらを見て、微笑んだ。
「その意気です。がんばってください」
「それと、その情報はどこから出ていた?」
「どこって、宿屋ですよ」
「そうだったな」
宿屋のおばちゃんには説明していた。俺が泣き続けていた理由を、情報収集に、NPCというのも考えねばならないようだ。もうゲームだけの話だけではなく、NPCはちゃんとした人間なのだと。
俺は畑仕事を終えて宿屋に向かった。宿屋でおばちゃんに明日でていくことを告げると、めいいっぱい悲しんでくれた。
俺は、途方にくれながら微笑んだ。
その後に、眠った。深い眠りだと思う、目が覚めたら、真っ先に、情報ショップに向かった。
入り口で老人がほくそ笑んでいた。
そして、俺は老人に連れられ有名な鍛治職人の場所に向かった。
「なるほどな、聖なる剣があるのか、わしからの選別として、随時水属性付与能力をつけさせてやる、材料はウンディーネの皮だ、一匹で数十万ゴールドする、借りじゃない、老人からの手向けじゃ」
俺は感謝を述べておいた。
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