4話修行を始めました

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 有名な鍛治職人の入り口には巨大な看板があった。  煙突があって、煙がもうもうとでていた。  中に入ると、一人の若い男が、鉢巻をしていて、筋肉が隆起していた。ひたすら、刀を研いでいた。 「こりゃまた、セイハツ老人じゃないか」 「ブルコックどうじゃ、景気は?」 「ぼちぼちだよ」  ブルコックが微笑んだ。そして、大体、セイハツ老人が話しを進めてくれた。 「いいだろう、面白そうだ。俺様に任せな、金はどっちが出す? 五千ゴールドに負けておくぞ」 「あ、俺が出します」 「そうか、兄ちゃん、景気よさそうだな」  俺は微笑んだ。こいつが、血のスズメに刀を売ったのか? 俺は、疑いの眼で見つめていた。  しばらくして、出来上がった作品を眺めた。聖なる剣の表面に水でぬれていた。これが水属性なのだと分かった。これも武器として使うために、腰に下げられるような道具を買った。鍬は、背中にしょっている。  鍬と剣が不思議と様になっていた。  俺は、最後に尋ねた。 「なんで、血のスズメに刀を売ったんですか?」 「刀? ああ、ありゃな、盗まれたんだよ、最近、スズメの噂は聞くけど、俺様の刀を使ってるってな、昔な最初の頃に作った作品が闇ギルドに盗まれてな、たぶんそれじゃないか?」 「安心しました。あなたが、レッドプレイヤーに商売しているんじゃないかとひやひやでした」 「バカいわないでくれよ、俺は健全なる普通のプレイヤーさ」
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