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そうです、あれは遊びではありません、やりたくなくてもやらなくちゃしょうがない現状なのです。
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「というわけですお師匠」
「はしょりすぎじゃろ」
セイハツ老人が、抜け毛を気にしながら、頭を池の反射具合で確かめていると。
「なるほどな、モンスターにのろわれたか、そういったスキルがあることは知っているが、見るのは初めてだ。常備スキル? 初めて聞いたぞ」
「だってね、私はいつでも巨大化できるし、今のまんまでも闘えるよ」
「幼稚園児だけどね」
「そこ、お黙り」
「へいへい」
俺は頷きつつも。
「それで、どうじゃった。倒した後に能力を覚えたじゃろう?」
「はい、変な能力がです」
俺は振り返って、頭の中のステータス表を確認するのであった。
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ラット百匹 水撒き○ 一週間分
マミーマン五匹 素早さ百アップ 継続九日後に消える
ブルースネーク十匹 毒耐性アップ 継続九日後に消える
ブラックバッド二十匹 防御力百アップ 継続九日後に消える。
エレファン五匹 水鉄砲 八十回分
ホワイトタイガー五匹 攻撃力二百アップ継続 一日後に消える。
グール一匹 火星属性耐性五十九日分。
マッドサイエンティストの亀 ウォーター人化 二十回分。
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「それで、マッドサイエンティストの亀ってなんだ。真実の亀じゃなかったのか?」
「あれは、仮の名前、倒したものには本当の名前が分かるように仕組まれている」
「それまでは、許容範囲だったが、これは範囲外だ。ウォーター人化ってなんじゃこりゃあああ、なんじゃこりゃあああ」
「そんなに叫ぶな、まだ使うなよ、ここぞという時に使え、水星ではそれがあるのとないのとでは違う、それ以前にお前は知っていたのではないのか?」
「知っていたさ、だけど、突っ込むしかない」
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