11人が本棚に入れています
本棚に追加
朝の表情と違う彼女の顔に見惚れる。
「美味しかったね、あの店」
「うん。白身魚の…なんだっけ、フリッター、あれが好きかも…」
「お酒も美味しかったし」
どこかで飲んで来たのか、上機嫌に三人で話しをしていた。
「ミサが頼んだアレ、何だっけ…」
「酒呑童子でしょ…」
「そうそう、あれが好きだわ…。京都のお酒って言ってたね」
「宮津って天橋立の近くのお酒だよ」
ミサって言うのか…。
僕は彼女の名前を初めて知った。
彼女の秘密を少し知った気になり、僕は嬉しくなった。
最初のコメントを投稿しよう!