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第八章 別離
分かりきっていたことだが、別れはやはり悲しい。出会いや想いの数だけ別れがあることは、理解しているつもりだった。
ただ僕らの場合は血を分けた双子だったということだ。双子であることを辞めることはできない。だが気持ちを切り離すことはできる。
別れを告げられた瞬間、僕らは「青い双子」ではなくなったのだ。「青い」ままなのは僕だけなのだから。
最終章 青空
旅立ちから丸三年が経った。別れという出来事は僕にとって耐えられるものではなかった。
碧はいつの間にか知らない色を纏っていた。知らない世界を見て、違う色を知ったのだ。僕だけが昔のまま。何一つ変わっていなかった――。
この「青」を永遠のものにするために、僕は行く。まだ語られたことのないあの青空の向こう側へ。
碧には生きていて欲しい。僕が知らない表情も、仕草も全て見せてほしい。
さようならは言わない。なぜならこれは別れではない。永遠の旅立ちなのだ――。
終 作 青野蒼衣
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