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「イー。お前にもそういう魅力があるんだ。この21人の中で、お前以上に誰にでも分け隔てなく接している人間がいるか? お前以上に誰からも声をかけてもらえる人間がいるか?」
……父さん。
「強くても、頭がよくても、才能があっても務まらん。人を率いるにはそういう魅力のある人間でなくてはダメだ」
……あぁ、父さん。
あの時……卒業式で別れるときは言えなかったけど……。
私は、出会ったときから、今でもあなたのことを愛しています……。
――作戦任務中に、隙あらばこんな恋慕を秘め続けている私は、そのうち流れ弾に当たって死ぬだろう。
でも……それでもこの気持ちは止まらない……。
父さん……今どこにいるの?
一目だけでもいい……会いたい……。
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