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寒さが沁みる…
天高くなる頃
顔変わる綿の板
青くなり灰になり
白になり青くなる
幾度かそれ繰り返す
緑塊黄色や橙に
時代過ぎても変わる顔
東雲、曙、朝ぼらけ…
暖灯りが沁みる頃
天の板が光る時
其処に色の境界線
天の仙人芸を志し
時の画伯の作品に
魅了し暫く天望む
次第に灯りも透き通り
ごく当たり前の青と白
天と水の重なる線は
画を描き終えた仙人の
一服の靄がぼんやりと
ユラユラ水面に揺れている
仙人欠伸しもう一眠り
線の靄澄み後光射し
愉しそうにカモメ舞う。
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