第1章

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ガバリーッと抱きついてくる巨大なキラキラオーラ全開の男性に軽くひく。 「さくちゃん……だよねっさくちゃんさくちゃんーっ大きくなったね、お帰り」 「暑苦しい……離れてよーっ」 「なっ、そんな口の聞き方教えた覚えないよーっさくちゃん」 ぎゅぎゅっと抱き締めていた力を更に強くされ、真剣な目で叱りつけるが台無しだ。 「……あのっ社長……コイツ誰、こんなダサ」 「あぁレンくん……この子は僕の息子だよ」 「む、息子ーっーっコイツがーっ」 大きな声で叫ぶ男に思わず耳を塞ぐそして、父でありこのビルのオーナーであり社長の倉科耕弥はハッとした様な顔をする。 「あれっそう言えば、どうしたのその格好」 「あー……日本なら大丈夫かなぁって思って油断してたで騒ぎに成りかけたから変装したの」 ボサボサの髪の毛に瓶底眼鏡にマスクはかなり怪しさマックスだがまぁ仕方ないだろう。 そんな事を話している間に、ざわっく廊下。 「何やってんの、こんな場所で」 「あれっ、さくちゃんーっ」
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