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「心結、先生来たよ、ぼーとしないの。」
「あっ、うん」
私は、愛想笑いを浮かべた。
☆☆☆
「心結、たまには、丘先輩に昼休み会いに行きなよ。」
「どうしよう、でもうざいって思われたくないし。」
「大丈夫だよ、だって、丘先輩優しいもの。
じゃあ、明日のお昼、私も一緒に行ってあげる。」
「ありがとう、大好き、さえ。」
私は、さえに抱きついた。
お姉ちゃん見たいで、大人っぽい、さえ。
無条件で甘えるのを許してくれるから大好きだ。
「丘先輩!」
「ちょ、教室前で大きな声出しすぎ、恥ずかしいよ」
回りの目が気になる。
ちらちら、私達を先輩のクラスの人が見てくる。
「おっ、紗江子とみおだ!」
「今日はどうしたの?」
「暇だから、遊びに来ただけです、
みおも連れてきました。」
「そうみたいだね。」
丘先輩は、苦笑いを浮かべる。
この二人そんな仲良かったっけ?
紗江子がたまにお昼時間、定期的に教室抜けるのは、丘先輩に会うためなのかな。
いや、まさか、紗江子は、私を傷つける真似をする訳がない。
大好きな友達だよ。
まさかだよね。
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