美冬が生まれて

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「あー 良く寝た~~!」 大城紗英が大きな伸びをして起きてきた。 「紗英、もう起きたの? まだ三時間くらいしか寝てないじゃない」 「昨日の夜勤は急患もなかったし、平和だったの。仮眠も取れたしね」 ショートボブのボザボサ頭を掻きながら、紗英は美冬のほっぺを優しく突いた。 「おっぱい飲んでたの、美冬~ 。めっちゃ大きくなったさ~。お煎餅くらいの顔しかなかったのにね。私もお腹すいた~~」 紗英はキッチンへ行って冷蔵庫をあけた。 「ねえ、このチャンプルー食べてもいい?」 ガラス容器に入れられたおかずを出して、紗英はテーブルに置いた。 「いいよ、なんでも食べて。それ昨日、恵理ちゃんが持ってきてくれたゴーヤー。みんなが持ってくるから、私もすっかりゴーヤーが大好きになっちゃった」 「ゴーヤーは栄養あるからいいさぁ、いっぱい食べてたくさんおっぱい出してもらわないとねぇ、美冬~~」 ゴーヤーチャンプルーを頬張りながら、紗英はリモコンをつかみテレビをつけた。 美冬がおっぱいを飲み終えたので、起こして背中をトントンし、ゲップをさせた。 赤ちゃんはゲップさえも可愛らしい。
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