思いがけない再会

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**有紀** 那覇空港を10時過ぎの便で立ち、新千歳に着いたのは16時40分だった。 飛行機の中で、美冬が泣き続けたらどうしようと思っていたけれど。 ミルクに慣れてしまった美冬は、さほど泣きもせず、なんとか無事にたどり着き、ホッとする。 これから列車に乗ったら、札幌の自宅に着くのは18時30分くらいかな? 家族も帰宅する頃だから、ちょうどいい。 両親の驚愕した顔を想像し、少し憂鬱な気分に襲われる。 藤沢家の長女として、1番に信頼され、頼りにもされて来たと自負していたけれど。 ここ数年は、ことごとく両親の期待を裏切り、落胆させてばかり。 だけどそれは、私の素行の悪さからきたものではない。 遼介と結婚したことも、修二さんの子を妊娠してしまったことも、今は後悔はない。 私の努力では及ばないアクシデントがあったのだ。 色々あったけれど、結果が良ければいいでしょ。 こんなに可愛い美冬が生まれたのに、失敗したなんて思いたくない。
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