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ふぎゃ、ふぎゃー、ふぎゃあー!!
時計を見ると午後の2時を過ぎていた。
「美冬、起きたの? 今おっぱいあげるね~」
ベビー用のお布団で寝ていた美冬を抱きあげ、ソファに腰を下ろす。
無心におっぱいを吸う美冬を見つめていると、あまりの嬉しさについ笑みがこぼれる。
なんて可愛いんだろう。
ツンと伸びたステキなこの鼻は、修二さんにそっくり。
こんなに綺麗な子が生まれるなんてね。
妊娠を知ったときからラッキーと思っていたけれど、生まれてからの喜びは尚ひとしおだ。
ただ、こんなに可愛い美冬なのに、たった一人でしか楽しめないということが寂しかった。
この幸せを家族と分かち合いたい。
美冬が生まれたことを家族のみんなに喜んでもらいたい。もっと、もっと、みんなに可愛がってもらいたい。
……修二さんは無理だとしても。
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