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放課後、今日はバイトが休みなので、どこかへ寄ってから帰ろうとしてると要が迎えに来た。
我が家のマイカーが停まってると思ったら、運転手は要だった。どっから出て来たその私服。スーツみたいな格好だったのがパーカーとブラックデニムにスニーカーって普通の大学生コーデに唖然としてしまう。
「棗、迎えに来たよ。今いいでしょ?」
「運転できたんだ…。」
「詳しい事はタブレットに書いてあるけど、戸籍的にも可能なんだよ、あとは個体性。はいはい、乗って。買い出し行くんでしょ」
「ああ、うん。」
動き出したマイカーの中で免許証を見せてもらったら本当に要は私の兄で、戸籍的には養子という事になってるらしい。なんだったらと戸籍謄本を見せてくれた。本当に兄だった。
「ね?本当にお兄ちゃんでしょ?『杉村要』がオレの戸籍上の名前。本来の名前は神姫プロジェクトプロトタイプ00『藤四郎』コードネーム要。他には兄弟もいるけど全員が妹。戸籍的な意味じゃないけど。」
「プロジェクトナンバーが同じって事?」
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