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学校が終わる午後3時。急いで支度を整えて教室を出ようとしたが運悪く悪友共に捕まった。お前らと遊び時間があったら仕事したい。つーかこの一分一秒が惜しい。今日も可愛い子達とキャッキャうふふしたいんだよ、この野郎。
「棗―?今日カラオケ行こう―?」
カラオケ行ってる暇あったら保護活動したいよ。正直、動物病院の見習いでもいい。
「ごめん、この後バイトで…。」
友人たちはもとい学校公認の仕事で、中学生の受け入れ(職業体験?)もやってるくらい地域では知らない人は多分いないくらい有名なお店で私はバイトしてる。その名も保護猫カフェ『猫の住処』。地域猫や身請け先がない売れ残り猫(ツイッターで話題のふくまる的な猫達を)なんかを専門で引き取ってる里親は斡旋しないタイプの保護猫カフェ。私が暮らしてるK市内でも数10店舗を手広くやってるやり手の経営者仲間で構成されている。私は最近になって仲間に入れてもらった身の上だ。
「あー…猫ちゃんのお世話か。生活費には困ってないのになんでまたバイト?」
そりゃね、親は海外赴任中とはいえしっかりいるし、親戚やヘルパーのおばちゃん達もお世話してくれるから生活には困ってない。困ってないからこそ夢見たことを私の直接の上司はかなえてくれた。
それが副店長の芳さん。見た目年齢17歳実際年齢32歳の美魔女。
悪い言い方をすればロリババアだがかなりさっぱりした気質の姐御肌のひとだ。唯一の難点でもある見た目がロリロリしてる所為か強気な女の子といった印象だ。32歳の女性に言っていい表現ではないが嘘偽りない感想だ。
「生活費の為じゃないからだよ。夢をかなえたいから仕事すんの。」
「ねえ、どこでバイトしてんの?」
「保護猫カフェ見滝原ってググれば、出てくるけどそこでバイトしてんの。またその本店の副店長が美人で…。」
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