2019年4月30日、ワルプルギスの夜

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未開の地に現代文明では知りえない何かがある、というロマンがオカルトと通じるのは、仮面ライダーの俳優がUMAや人食い人種を求めて探検する番組を見れば理解できるだろう。 その後70年代-90年代にかけてオカルトブームが起き、スプーンを曲げる外人や少年、ネス湖や池田湖に現れる大型爬虫類、ツチノコ、空飛ぶ円盤、オーパーツ、超古代文明など様々なネタが人々の心をわし掴みにした。 ところが1995年にオカルト色の強い宗教団体が首都圏の地下鉄にサリンをばらまき、1999年の予言も外れたことでオカルトブームは収束に向かった。 それでも僕が幼稚園児の頃はアポロ月面着陸虚構説や9.11陰謀論が世間を賑わせていたらしいが、僕が物心ついた頃には都市伝説のネタとしてたまに語られるくらい。2012年のマヤ暦による人類滅亡説もほとんどの人が信じずに終わった... どうして僕がこんなに詳しいかというと、それは僕が時代外れのオカルトマニアだからだ。 子供の頃、親が何となく見せてくれた妖怪アニメにハマったおかげで妖怪に興味を持ったところから、子供向けのオカルト大百科に手を出し、気付けば40年以上の歴史を持つオカルト雑誌の読者になっていた。 リアルタイムのオカルトブーム世代と僕が違うのは、オカルト話の裏をインターネットで簡単に知れるということだ。     
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