01.屠殺前のブロイラー

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 俺の朝は、悪魔の罵声(ばせい)で始まる。 『おい、オッサン! いつまで寝てんだよぉ、こぉの廃人デブがっ――』  この悪魔そのもののような男、西条(さいじょう)(あきら)は、朝っぱらから屈辱的な言葉のラッシュを俺に浴びせ続けるのだ。 『――起きろ起きろ起きろぉっ、デブデブデブっ! こぉのニートのブタ野郎ぉっ!』 『・・・・・・もう起きてるよ。てゆーか同時だろ、俺達の場合』  うるせぇので答えてやる。 返事をするまで喚き続けるに決まっているからだ、このクソガキは。
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