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俺の朝は、悪魔の罵声で始まる。
『おい、オッサン! いつまで寝てんだよぉ、こぉの廃人デブがっ――』
この悪魔そのもののような男、西条晶は、朝っぱらから屈辱的な言葉のラッシュを俺に浴びせ続けるのだ。
『――起きろ起きろ起きろぉっ、デブデブデブっ! こぉのニートのブタ野郎ぉっ!』
『・・・・・・もう起きてるよ。てゆーか同時だろ、俺達の場合』
うるせぇので答えてやる。
返事をするまで喚き続けるに決まっているからだ、このクソガキは。
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