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残酷なようにも思えるけれど、後から通報される危険性を考慮すれば、まだ息のある職員を速やかに始末した西条晶の判断は正しかったのかもしれない。
でもあの時、引き金を引いたのは、100パーセント晶の意志だけだったのだろうか――?
か弱い初老男性達が警備の要であるはずもなく、施設の警備はセキュリティーシステム任せであったが、こちらの破壊は自称天才ハッカーの得意分野だった。
拍子抜けするぐらいチョロイ、わけだ。
ゆうゆうと正門を抜ける俺達の背中に、派手な爆発音が響き渡る。
『殺処理炉の出力をMAXにしといた、炉は最大出力で10分ともたねぇから、勝手に大爆発してくれるわぁけ! 何もかも焼き尽くして証拠隠滅ぅ♪ このままタダの事故だと思ってくれるとイイんだけどぉ――』
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