04.悪魔少年の本体

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 それはまぁともかく、こんなに怪しい繁華街で今さら怪しまれることは無かろう。 痴漢どころか、スケベな変態が吐いて捨てるほど居そうな、いかがわしい風俗店でいっぱいだからだ。 しかしなんでこんなトコへ来たんだ、晶――?  首をひねる俺に構わず、西条晶はある建物の前で足元を止めた。 建築基準法を全く無視した、地震がきたらあっという間に崩れそうな、7階建てのビルの前である。 ここいら一帯、似たような雑居ビルが連立しているが、いやらしい誘い文句付きの、派手な看板を門前に掲げていないのはココだけのようだ。
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