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もう一つ奇妙な事に、地味なスーツを着込んだマッチョなガードマンが二人、仏頂面して出入り口に立ってた。
どのビルの前にもそれらしいのは居るが、どちらかといえば客引きを兼ねて派手な恰好をして騒いでいるのに、地味で寡黙な門衛というのはこんな場所ではかえって浮く。
『・・・・・・このビル、ちょっと変だな?』
『やるこたぁ他の風俗ビルと変わんねぇよ? ただ来るのは客じゃなくて、政府高官専用のいかがわしい場所さぁ』
だから客引き兼じゃなくて、プロっぽいガードマンが居るワケか。
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